こんにちは!
京都には、
伏見稲荷大社をはじめ、
八坂神社など、
絶対訪れたい有名な神社がたくさんあります。

京都で訪れたい神社、伏見稲荷大社
それぞれの神社には、
それぞれの特徴を持った神社の建築があり、
それを知って京都を回ると、
京都観光がさらに楽しくなります!

様々な形式のある京都の神社建築
今回は、
京都の神社建築の内、
知っておきたい京都の5つの神社建築の特徴を
ご紹介します!
京都の神社建築で知っておきたい
特徴は以下の5つ
①春日造
②流造
③八幡造
④権現造
⑤祇園造
京都の神社建築について
知っていきましょう。
1:神の住まいとしての神社、様々な建築様式のある京都の神社建築
①京都で見れる神社建築とは?
京都の神社建築に限らず、
神社には、様々な建築様式があります。
特に本殿は、
祀られている神様の
「住まい」
とされていて、
古くから神社の系統や、
地方によって様々な独自の様式が守り継がれています。

様々な建築様式のある、神社
②抑えておきたい5つの京都の神社建築
様々な建築様式のある中で、
京都の中で見ることのできる、
京都の神社の建築様式を5つご紹介します。
①春日造
奈良の春日大社に代表される建築様式です。
切妻造(屋根の頂部の水平な大棟(おおむね)から両側に葺(ふ)きおろす形式の屋根のこと)
妻入り(棟に対して直角な面=妻、が正面)
の作りになっていて、
正面に向拝(こうはい・ごばい)と呼ばれる庇部分を持つのが特徴的です。

京都で見れる神社建築①春日造
京都では、吉田神社本宮などに見られます。
②流造
前方に長く曲線を描いて向拝を作り出す形で、
切妻造(屋根の頂部の水平な大棟(おおむね)から両側に葺(ふ)きおろす形式の屋根のこと)
平入(棟と並行にした側=平、が正面)
横から見ると屋根の流れ方が不均等になります。

京都で見れる神社建築②流造
③八幡造
切妻造・平入の「前殿」と「後殿」を並べて建てて、
その間に「石の間」を設ける形式。
横から見ると屋根の形は、
M字の形になります。

京都で見られる神社建築③八幡造
京都では、
石清水八幡宮などで見られます。
④権現造
寄棟(4方向に傾斜する屋根面をもつもの)
平入(棟と並行にした側=平、が正面)
本殿と拝殿の間に石の間を置きますが、
それぞれの大きさが異なるため、
八幡造よりも複雑になります。

京都で見れる神社建築④権現造
近世に、徳川家によって用いられたので、
権現造と呼ばれています。
「権現=仏や菩薩(ぼさつ)が仮(=権)に姿を変えて日本の神として現れること」
⑤祇園造
八坂神社(祇園社)に特有の形式。
母屋の四方に庇(ひさし)をめぐらせ、
前面に礼堂(らいどう)を造り、
これらを一つの屋根で覆うのが特徴です。

京都で見れる神社建築⑤祇園造
さらに母屋の前には、
「向拝」を造り、
他の三面には、「孫庇(庇の下にさらに庇)」が作られます。
祇園造の神社建築様式は、
寺院建築に似たような外観となります。

京都神社建築「祇園作り」の見られる八坂神社
2:これだけは外せない、絶対マストな建築様式ごとにみる京都の有名神社
①京都の神社建築の一つ「流造」では、この3つの神社
ここまでご紹介してきた5つの京都の神社建築のうち、
京都で見られる、
「流造」と「権現造」の神社をご紹介します!
まずは、
流造が特徴的な以下の3つの神社
⑴上賀茂神社
⑵下鴨神社
⑶宇治上神社
それぞれの神社の共通点は、
「世界遺産に登録されていること」
まず最初にご紹介する、
「上賀茂神社」は、
京都市の北部に位置しています。

世界遺産・上賀茂神社
2020年春に式年遷宮も終わり、
キレイになったばかりです。
下鴨神社は、
原生林である
「糺の森(=ただすのもり)」が特徴的な神聖な場所です。

下鴨神社境内の糺の森
これらの二つの神社は、
どちらもパワースポットとしても有名です!
3つ目の「宇治上神社」は、
宇治にある世界遺産なのですが、
「世界一人の少ない世界遺産」
とも呼ばれます。

京都の世界遺産・宇治上神社
宇治の世界遺産といえば
「平等院鳳凰堂」
ですが、
平等院から歩いていける
「宇治上神社」も
せひ訪れていただきたい神社の一つです。
②「権現造」の代表格、北野天満宮
続いては、
権現造が特徴的な「北野天満宮」
学問の神様「菅原道真」を祀る神社としても有名で、
受験シーズンは大変賑わいます。

北野天満宮
たくさんある鳥居や、
狛犬が見れるのも楽しめます。

北野天満宮の狛犬
権現造が特徴的な北野天満宮の本殿は、
京都の神社建築としては見逃せないポイントです。

京都の国宝建築、北野天満宮の本殿
それぞれ、
京都の神社建築について少し知っているだけで、
京都観光が何倍にも楽しくなることは間違いありません。
皆さんの京都観光に少しでもお役に立てれば嬉しいです!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
それではまた!