こんにちは!
今回ご紹介するのは、
山縣有朋が別邸として利用していた
名勝庭園のある別荘をご紹介します!
「無鄰菴(むりんあん)」

京都・無鄰菴庭園
無鄰菴は、
京都の東山を利用した
「借景庭園」が特徴の庭園のある別荘です。
「借景庭園」とは、
庭を、自然の景色が融合されたように作る手法で、
京都の日本庭園ではよくみられます。
特に、嵐山の「天龍寺」はオススメです。

夢窓疎石作庭の天龍寺・庭園
今回ご紹介する無鄰菴も、
作庭者は異なりますが、
(天龍寺は夢窓疎石、無鄰菴は七代目小川治兵衛)
名勝に指定されている庭園です。
名勝庭園に指定されるには、
理由が必要なのですが、
無鄰菴が名勝庭園に指定されている理由は以下の3つ!
⑴庭が主役ではなく、東山が主役
⑵池泉回遊式の庭園だが、川の流れがある
⑶季節ごとに植物が植えられている
ちなみに京都の無鄰菴は、
毎月28日の「庭(28)の日」には、
35歳以下は無料で観覧可能です。
京都でオススメの庭園の一つ、
「京都・無鄰菴」についてご紹介していきます!
1:京都・無鄰菴の名勝庭園に指定された理由をご紹介
①京都でも珍しい、東山が主役な無鄰菴
京都・無鄰菴の特徴といえば何と言っても
東山の景色を利用した
「借景庭園」

京都・無鄰菴庭園
借景庭園は、
自然の景色を利用しますが、
あくまで主役はお庭側。
ところが、
京都・無鄰菴では、
東山が主役として設計されている
無鄰菴の庭園では、
庭園の手前の水の流れは静かですが、
庭園の奥に行けば行くほど、
川の流れが山の上流のような激しさを見せてくれます。
②京都の奥の池泉回遊式庭園は動きがないが、無鄰菴は川の流れがある
2つの目の特徴が、
庭園内を流れる水に流れがある
ということ。
冒頭で御紹介した、
「天龍寺の庭園」
も
池泉回遊式の庭園ですが、
池としての景色を楽しむもので、
水の流れはありません。

天龍寺・庭園
一方、
京都・無鄰菴は、
東山が主役として設計されていますので、
上流から下流にかけて流れがあるように
水の流れがあります。

京都・無鄰菴
また、
無鄰菴の水は、
近くの「琵琶湖疎水」から引かれています。
琵琶湖疎水は、
明治時代に作られた、
京都の発展に欠かせない水路です。

琵琶湖疎水
庭園奥にみられる滝は、
京都の世界遺産である
「醍醐寺の三宝院」
の庭園でみられる滝を模したものと言われています。
https://youtu.be/Gdd3fNwu1W8
③京都の庭園でも珍しい、植物が植えられている無鄰菴
3つ目の特徴は、
庭園内に季節ごとに植物が植えられる
ということ。

京都・無鄰菴庭園
基本的にお庭は、
1年を通して変わらずに植物がうわっています。
ですが無鄰菴では、徹底した管理のもと、
季節ごとに姿を変えるそうです。
2:無鄰菴で見逃せない見所と、関連施設
①無鄰菴会議で、日露戦争開戦前の会議が行われた
無鄰菴の見所としては、
「洋館」
も見逃せません。
日露戦争前には、
こちらの2階で、
山県有朋が、伊藤博文らと
「無鄰菴会議」
が開かれました。

無鄰菴の洋館
当時の趣の残る洋館も
無鄰菴では、見逃せないスポットです。
②近くにある平安神宮の庭園も、七代目小川治兵衛の作庭
無鄰菴は、
京都の「岡崎エリア」にあります。
岡崎エリアで有名なのは、
「平安神宮」

平安神宮
平安京遷都1100年を記念して作られた平安神宮には、
周りを囲むように
神苑があります。

平安神宮・神苑
こちらの平安神宮の神苑も
無鄰菴と同様に、
「七代目小川治兵衛」
による作庭です。
「植治(うえじ)」という名前でも知られる
七代目小川治兵衛は、
五感で味わう庭園
を生み出し、
近代庭園造営の先駆者となりました。
3:近くに平安神宮や、南禅寺。京都・無鄰菴へのアクセス
①京都駅からは、バスが便利。地下鉄でも無鄰菴へアクセス可能
無鄰菴は、
京都駅からバスや地下鉄でアクセスが可能です。
バスの利用は欠かせません。
京都市内観光では、
1日600円で乗り降り自由な
「市バス、京都バス1日乗車券」

京都バス・一日乗車券
が大変お得です。
バスは1回230円(指定範囲は、均一料金)なので、
3回乗れば元を取ることができます。
②無鄰菴については、京都検定でも出題される
京都の無鄰菴は、
京都検定の受験を目指しておられる方にとっても
必須の知識です。

無鄰菴
京都の知識をより深くしていくのに、
京都検定のガイドブックはとても役に立ちます。
「京都観光・文化検定試験 公式ガイドブック」
気になる方や、
京都検定の受験を目指している方は、
是非一度手に取ってみてください!
【3級向けにさくっと勉強したい方はこちら!】
ここまで読んでいただきありがとうございました!
それではまた!