予約不要!京都で除夜の鐘が誰でもつける【報恩寺】が特別な理由2つをご紹介

こんにちは!

京都で除夜の鐘といえば

「知恩院の大鐘楼」

を思い出される方も多いと思います。

知恩院の大鐘楼

東山の展望台。京都・知恩院の御朱印と拝観・バリアフリー情報について

年末にNHKの番組でも紹介されることの多い知恩院。

除夜の鐘で有名な大鐘楼は、

知恩院の住職の方々によってつかれるため、

一般の方々は見学のみとなっています。

知恩院の除夜の鐘についてはこちらから

 

一般の方でもつける除夜の鐘は、京都にもいくつかあります。

ところが、人気の清水寺は人が多いのはもちろん、

事前予約が必要であったりするなど

京都で除夜の鐘をつくには、色々と準備が大変です。

京都で除夜の鐘がつけるお寺一覧

その中でご紹介したいのが

報恩寺(ほうおんじ)

報恩寺

今回ご紹介する報恩寺は、

事前予約する必要もなく

京都の他のお寺とは一味違う除夜の鐘の体験ができます。

京都の報恩寺の除夜の鐘が特別な理由は以下の2つです。

⑴伝説により、除夜の鐘と法要の時のみつかれる「撞かずの鐘」である

⑵平安時代後期鋳造の、京都で最古の現役鐘楼である

京都の報恩寺の除夜の鐘をつけば、

人とは違った京都での除夜の鐘の体験ができること間違いなしです!

 

報恩寺の除夜の鐘が特別な理由と、

報恩寺の除夜の鐘、当日の細かい情報をご紹介します。

1:京都で予約不要で除夜の鐘がつける「報恩寺」が特別な2つの理由

①除夜の鐘と法要の時のみ使用される、特別な報恩寺の「撞かずの鐘」

京都での除夜の鐘が予約不要でつける報恩寺。

予約不要で除夜の鐘がつけるお寺は京都にいくつかありますが、

報恩寺の除夜の鐘は特別です。

その理由の一つ目が、

報恩寺の伝説により、大晦日と法要の時のみつかれる鐘である

ということ。

報恩寺の鐘楼

報恩寺の鐘楼は、別名

撞かずの鐘

と呼ばれます。

 

報恩寺の伝説には、

お寺に響く鐘の数で競い合っていた2人のお話があります。

報恩寺のある西陣は機屋の町。

昔、寺の近くの織屋に丁稚(でっち)と織子(おりこ)が奉公していた。

この2人、何かというと口げんかをしていたという。

そして、ある日のこと。
寺の暮六つの鐘が「いくつ撞かれるか」というこで口げんかとなった。

丁稚は八つだと言い張り、織子は九つだと言い張った。
ただ、丁稚は織子が「九つ」だと言うので「八つ」と言い張っただけのことで、実際は「九つ」撞かれることを知っていた。

そこで、丁稚は使いに出たついでに寺へ行き、寺男に暮六つの鐘を今日だけ「八つ」にしてくれるよう頼んだ。

そして日没のときがきて報恩寺の鐘が鳴り出した。
鐘は八つ鳴って終わった。

翌朝、寺男が鐘を撞きに行くと、鐘楼に帯をかけて死んでいる織子を発見する。

以後、報恩寺では朝夕の鐘は撞かれなくなり、除夜と大法要のときのみ撞かれるようになったのだという。

引用元:https://www.yoritomo-japan.com/nara-kyoto/hoonji.htm

この伝説により、

報恩寺では、

大晦日の除夜の鐘の時と

法要の時のみ撞く鐘となっている、大変貴重な鐘なのです。

②歴史は1000年以上。平安時代後期鋳造の、京都で現役最古の報恩寺の鐘楼

「撞かずの鐘」として知られる報恩寺の大鐘楼(重要文化財)

特別な理由の2つ目は、

平安時代後期鋳造の、京都最古の現役の鐘楼である

ということ。

 

京都にはいくつもの鐘楼が存在しますが、

平安時代のものを現役として使っている報恩寺は特別です。

2:実際に大晦日の除夜の鐘の際に報恩寺を尋ねるときの注意点2つ

①:除夜の鐘が始まる、20~30分前には報恩寺に着いておきたい

除夜の鐘がつかれる大晦日当日。

では実際に何時ごろに報恩寺に行けばいいのか?

と思われる方も多いと思います。

報恩寺

実際に訪れた経験(2021年の大晦日)をもとにご紹介します。

結論から言うと、

早く行きすぎなくても良いが、除夜の鐘が始まる20分前には着いておきたい。

と言うこと。

報恩寺の除夜の鐘は、

大晦日の23時45分から始まります。

 

初めて尋ねた僕は、23時ごろ到着しましたが、

誰もいませんでした。

大晦日の報恩寺境内

実際に人が集まり出したのは、除夜の鐘が始まる20~30分前。

ですので到着するなら、

23時15分頃がベスト

です。

この時間なら遅すぎず、並んでも寒い中長時間待つこともなく、

比較的早く除夜の鐘がつけます。

②:報恩寺で12時ぴったりに除夜の鐘をつく方法

報恩寺の除夜の鐘は、

23:45に始まります。

 

当日は、5分前の23:40ごろに住職さんが来られ、

お経を唱えた後、

一般の方向けの除夜の鐘の体験が始まります。

僕が並んだのは、

だいたい20番目くらい。

順番を待っていると

ちょうど12時ぴったりに除夜の鐘の順番が。

 

とても貴重な体験ができ、

新たな年を幸せな気分で迎えることができました。

 

報恩寺で除夜の鐘の体験をされる方は、

寒さにも気をつけながら、

ぜひ20番目くらいを狙って列に並んでみてください。

(写真のこのあたりに並んでみてください。)

報恩寺では、

寅年のお正月に三が日12年に一度のみ公開される

「鳴虎」

などの寺宝も公開されるなど見どころがあります。

2022年の「京の冬の旅」

でも8年ぶりに公開されるそうなのでぜひ尋ねてみてください!

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

それではまた!