こんにちは!
今回ご紹介するのは、禅の心、人間の心を表す2つの窓がある、
源光庵=げんこうあん
その源光庵・本堂にあるのが、
迷いの窓・悟りの窓

源光庵の2つの窓
源光庵にある2つの窓から感じることのできる人生観や、もう一つの見どころである「血天井」についてご紹介します!
1:源光庵・本堂の2つの窓で感じる禅の心
①4つの角が人の四苦八苦を表す「迷いの窓」
源光庵にある2つの窓、まず一つ目にご紹介するのは
迷いの窓

源光庵「迷いの窓」
2つ並んだ窓のうち右側に位置する迷いの窓は、四角形。
四角形の意味するのは、
人間の四苦八苦
「人間の生涯」をこの角のある一つの窓で表しています。
②禅・円通の心、大宇宙を表す「悟りの窓」
迷いの窓と並ぶもう一つの窓が
悟りの窓

源光庵・悟りの窓
円型である悟りの窓。
円型は「禅と円通」の心、円は大宇宙を表しています。
円通とは、
あまねく通じ達していること・真理を悟る智慧の実践
という意味。

源光庵の2つの窓
角が取れた丸型が仏語における悟りや作用自在であるということを表す、そんな窓です。
2つの窓は、正面から対比して眺めるのもいいですが、左側の角度のある位置から眺めるのもポイント。

源光庵の2つの窓
四季折々の風景が窓から楽しめるのが「源光庵」。
迷いの窓と悟りの窓、2つの対比する窓で人生観を感じられます。
2:源光庵の血天井が語る、400年前の歴史
①血天井が残されている意味とは
迷いの窓と悟りの窓、2つの窓が取り上げられることが多い源光庵。
その他にも見逃せないポイントが
伏見城遺構の血天井

源光庵・血天井
東軍と西軍に分かれた戦国時代。
石田三成に攻められた東軍は、伏見城を鳥居元忠が守っていました。
数で圧倒的な不利な状況にも関わらず、善戦した鳥居元忠でしたが残念ながら討死。
残された家臣たち約380名が伏見城で自刃した際に血の跡が廊下に残りました。
関ヶ原の戦いの後、彼らの功績を重くみた徳川家康は弔うためにその廊下を京都のさまざまな場所のお寺の天井として残すことを決めます。
その遺構の一つを見ることができるのが源光庵です。
【源光庵・拝観情報】
拝観料:400円
拝観時間:AM9:00~PM5:00
駐車場有り
②京都で見れる、その他の血天井のあるお寺
京都のその他のお寺で伏見城の遺構の血天井と伝わる場所で有名なのが以下のお寺。
⑴養源院(東山七条、三十三間堂向かい)
⑵正伝寺(西賀茂)
⑶宝泉院(大原三千院奥)
⑷興正寺(宇治)
特に正伝寺は、今回ご紹介している源光庵からも近く、同日に訪ねることもできます。

正伝寺の方丈の血天井
その方丈からは、比叡山を借景とした見事な枯山水庭園を眺めることができます。

デビッドボウイの愛した、正伝寺の庭園
比叡山以外、周りに何も入り込まないように配慮された景色は圧巻の景色。
血天井とともに京都観光の穴場となっています。
ぜひ一度訪ねてみてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
それではまた!